動物園飼育下の大型類人猿人工繁殖と遠隔診療ネットワークの構築
活動の概要 | オランウータンメス個体の生理活性物質の月経周期における変化を排卵の予知に応用する可能性を検討し、ヒトの精子調整法をオランウータンの精液で検討しました。その結果、千葉動物公園に2回のオランウータンの人工授精を遂行しました。 ヒトにおける“人間ドック”に相当する健康診断や診療を動物園飼育下の大型類人猿に応用しました。インターネットを利用した遠隔診療システムを構築し、迅速な診断と早期治療を可能にしました。 |
活動の時期 | 論文発表:2019年、2020年、2021年 |
関連URL | 千葉市動物公園WEBサイト |
京都ハントカジノ 出金時間霊長類研究所 年報 | |
ボルネオオランウータンとチンパンジーの精液液状部および凝固部における精子運動性を比較 | |
researchmap URL | https://researchmap.jp/yasuhikoozaki |
関連する論文 | 1, Urinary sex steroid hormone and placental leucine Aminopeptidase concentration differences between live births and stillbirth of Bornean orangutans (Pongo pygmaeus), Kinoshita K, Sano Y, Takai A, Shimizu M, Kobayashi T, Ouchi A, Kuze N, InoueMurayama M, Idani G, Okamoto M, Ozaki Y. Journal of Medical Primatology, 46 (1), 3-8, 2017. 2, Seminal characteristics of great apes possessing seminal coagulum: Bornean orangutan (Pongo pygmaeus) and chimpanzee (Pan troglodytes), Kinoshita K, Indo Y, Tajima T, Kuze N, Miyakawa E, Kobayashi T, Nakamura T, Ogata M, Okumura F, Hayakawa T, Morimura N, Mori Y, Okamoto M, Ozaki Y, Hirata S. Scientific Reports, 2019. 3, Gynaecological diagnosis by ultrasound and the measurement of urinary sex steroid hormone in female orangutans (Pongo spp.), Kinoshita K, Nakamura T, Kimura K, Shimizu M, Kuze N, Ozaki Y., Vet Med Sci. 2020;00:1–5. 4, Comparative analysis of sperm motility in liquid and seminal coagulum portions between Bornean orangutan (Pongopygmaeus) and chimpanzee (Pan troglodytes). Kinoshita K, Indo Y, Tajima T, Kuze N, Miyakawa E, Kobayashi T, Nakamura T, Ogata M, Okumura F, Hayakawa T, Morimura N, Mori Y, Okamoto M, Ozaki Y, Hirata S.Primates. 2021 May;62(3):467-473. |
期待される効果、今後の展望 | 現在ヒトで行われている生殖医療、不妊治療や周産期医療を人工飼育下の類人猿繁殖計画に応用します。またヒトの健康診断システムや治療法を動物に適応させるという独創的な本研究は “人と動物と環境に優しい名古屋市立ハントカジノ 出金時間”として生物学、獣医学や環境学との異分野融合型研究を展開することが期待されます。数多くの貴重な動物の命の犠牲のもとに発展して来たヒトの医療を動物たちに還元することが本研究のメインコンセプトです。 |
所属 | 名古屋市立ハントカジノ 出金時間医学部附属西部医療センター産婦人科 |
氏名 | 尾崎 康彦 |
専門分野 | 産婦人科学、生殖免疫学、周産期医学 |
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