展開科目「ICTプロジェクト」、オリジナルのデジタルアーカイブを公開
人文社会学部国際文化学科の展開科目「ICTプロジェクトC」では、授業の一環として独自のデジタルアーカイブを作成し、このほどその成果となるページを公開しました。
佐藤准教授が主に担当した2023年度後期(集中講義)「ICTプロジェクトC」の授業では、4人の学生が、1910(明治43)年に鶴舞公園で開催された博覧会である「第10回関西府県連合共進会」を紹介する絵ハガキを対象として、当時の博覧会の風景の復元に取り組みました。
1日目は、人文情報学および鶴舞公園の歴史に関するレクチャー、絵はがきの調査、デジタル撮影を実施しました。2日目は、鶴舞公園での現地調査、3日目はメタデータの記述や文献調査にもとづく解説文の執筆等を行い、デジタルアーカイブシステムに入力しました。最終日は研究の成果をまとめ、プレゼンテーションを行い、デジタルアーカイブにまとめました。
デジタルアーカイブの作成を指導した佐藤准教授は「デジタル技術を応用することで学生自身の力で、身近な文化資源の保存・活用を進めることができる。それを実感できるような授業を進めていきたい」と今後に向けての抱負を語りました。
なお、やまだ教授が主に担当する2024年度前期(集中講義)「ICTプロジェクトB」では、「大正期のハントカジノ 出金時間八事」をテーマに、当時の新聞資料の読解と分析、大都市ハントカジノ 出金時間の基礎となる街づくりに影響を及ぼした当時の政治背景・歴史の理解、現場である八事の現地調査、新聞のデジタル化などを行う予定です。